チームアプローチにおける各専門職種の役割

チームアプローチにおける各専門職種の役割について

チームアプローチとは

ホスピス・緩和ケア病棟におけるケアがより良いケアになるためには、患者さん・ご家族の全人的なニーズに応えることが必要です。そのためには、多職種からなるチームを構成する各専門職種が、それぞれの専門性を発揮し、連携を取り合いながら、チームとして機能することが求められます。

以下に、各専門職種の役割を簡単に紹介します

ホスピス・緩和ケア病棟におけるケアがより良いケアになるためには、患者さん・ご家族の全人的なニーズに応えることが必要です。そのためには、多職種からなるチームを構成する各専門職種が、それぞれの専門性を発揮し、連携を取り合いながら、チームとして機能することが求められます。

●医 師
症状緩和を中心としたアプローチなど、特に患者さんの身体状態に関する評価と対応については、看護師を始めとする多職種からの情報を参考にして、中心的な役割を果たします。
●看護師
入院中の日常生活援助を通して、患者さん・ご家族の気持ちに寄り添い、患者さんが本来もっている力を支え、発揮できるように関わり、安らかな気持ちで、希望をもち生活できることを目指しています。
●介護士
看護師とともに、または看護師の指示を受けて、患者さん・ご家族が安楽に生活できるよう身の回りのお世話をします。
●医療ソーシャルワーカー
患者さん・ご家族の主に社会的ニーズに応えるために、制度利用の提案をしたり、相談に乗ったりします。必要に応じて、心理的側面からのカウンセラーの役割も期待されます。
●管理栄養士
食を通して、生きる喜びや満足を感じられるように、ひとりひとりのニーズに合った食事を提供します。美味しく食べることができる食の提供を通して、生きることを支援します。
●薬剤師
処方薬についての患者さんへの説明、医師への処方内容の提案、剤形変更等にも随時応じます。求められる医療に貢献できるように、緩和医療に必要な薬剤の知識を習得し、正確な情報提供をしていきます。
●理学療法士/作業療法士/言語聴覚士
できるだけ自立した日常生活が続けられるよう、また入院生活に目標や楽しみが持てるよう、各療法士が関わり患者さんのニーズや体調に合わせた訓練を行います。
●音楽療法士
音楽を通して、患者さん・ご家族の心地よさを生み出したり、こころの浄化作用(カタルシス効果)や感情の表出・解放をもたらしたりします。ホスピス・緩和ケア病棟における季節の行事やお誕生会や結婚記念日などのお祝いの際にも、患者さんやご家族のこころによりそって音楽を奏でます。
●ボランティア
職員とは違った立場で、患者さん・ご家族のサポーター役となります。リフレクソロジーやアロママッサージを提供したり、話し相手になったり、病棟行事の手伝いをしたりします。

ホスピス・緩和ケア病棟の食事で大切にしていること

『食べたい時に、食べたい物を、美味しく提供する事』を大切にしています

栄養課では患者さん・利用者様の入院生活の楽しみの一つである食事の提供と、多職種がチームとなって患者の栄養状態改善を行うNST(栄養サポートチーム)の活動、介護保険利用者様に対する栄養ケア・マネジメントをメインとした業務を行っています。
食事は1食あたり約100食を365日休まず患者さんの病態や嗜好に合わせて提供しています。季節の行事に合わせた行事食の提供(握り寿司、そば打ちの実演など)をして、患者さんからも好評を頂いています。また、特にホスピス・緩和ケア病棟へ入院されている患者には、食べたいものを食べたい時に提供できるよう力を注いでいます。
これまでの栄養士のイメージは献立を立てて栄養価計算をする、という印象が強くあったと思いますが、外来や入院時の栄養指導・食事の様子を伺ったりなど病棟へ積極的に出向き、患者さんと直接会話することで信頼関係の形成に努めています。食事や栄養に関する相談など、院内で栄養士を見かけた時はお気軽に声をかけて下さい。

お問い合わせ先

TEL 0142-87-2311(医療相談室へお繋ぎください)
医療相談及び緩和ケア
専用Eメール
iryosoudan@toya-onsen-hospital.or.jp
(ご返答は平日になります)
受付時間 月曜~金曜 9時〜17時 ※土曜・日曜・祝日はお休みです。

※緩和ケアの啓蒙を目的としたDVDを希望される方に無料配布しております。ご希望の方はお問い合わせください。